この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
共同相続人からの依頼。「遺産が4億もあるが、一部の受遺者に有利な遺言書があり、頑として譲ってくれない」「お金は全て預金になっているが、相続税を支払うにはどうしたらよいのか?」等の相談だった。
解決への流れ
相続税は多額だが、預金は凍結され、現金がなく、先立つものがないという状態だった。そこで、税理士と相談し、税務署から”あえて預金を差し押さえてもらう”差押収納というスキームで、相続税の納付の問題はクリアーした。遺産分割については、相手方の主張を「正当な主張」と「無理な主張」を分類し、正当な主張については、譲歩することになった。それでも、相手方はなかなか納得しなかったので、和解案を幾つも作成し、最終的に和解まで辿り着いた。
他にも複雑な事情があって、依頼から解決まで4年以上かかり、大変な案件でした。それでも、最後は大変和やかなムードで和解することができ、大変やりがいを感じました。今でも、貴重な経験の機会を与えて下さった、依頼者さん・相手方さん・調停委員さんに感謝しております。