犯罪・刑事事件の解決事例
#遺産分割

行政書士が処理できなかった事案をスピード解決

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鮎川 泰輔 弁護士が解決
所属事務所虎ノ門法律経済事務所長崎支店
所在地長崎県 長崎市

この事例の依頼主

30代

相談前の状況

事案は,相談者からみると祖父の相続でした。不動産の名義を変更するだけだったので,当初は「相続専門」を看板に掲げる行政書士の先生に依頼していました。ところが,十分な協議もできていないまま(そもそも行政書士に交渉の代理はできません)遺産分割協議書が行政書士から送られてきたことで親族の心情を害し,手続きが進められないまま約3年を経過してしまいました。

解決への流れ

受任後,各相続人に文書で通知を出し,親族の中で核となる方に対しては電話でも趣旨を説明したところ快く協力してくださり他の親族への説明説得もしていただけました。結果的には,受任後4ヶ月で登記まで完了しました。

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鮎川 泰輔 弁護士からのコメント

行政書士は代理権がないので交渉はおろか書面上もご本人名義でやりとりするしかありません。弁護士に委任していただくことで,「代理人」という立場で親族間の複雑な事情や立場によって異なる言い分についてもいい意味で緩衝材となることができたと思います。相続の問題については遺産分割協議で進める場合相続人全員が同意してもらえることが前提ですが,一人でも異なる意見を持った方がいる場合が悩ましいところです。今回のケースでは先に話がついた方からは相続分の譲渡という形で進めたので,意見を異にする方だけを対象に後で調停をやればいいという方針を取りました。相続については,行政書士や司法書士の先生も専門を掲げる方がいますが,今回のケースでは交渉,調停の代理権を持っている弁護士との差異が如実に表れたケースではないかと思います。